■何かあったら、星になる。

2013年4月18日(木)、都内某所。心地良い春の陽射しが降りそそぐ昼下がりに、驚くべき記者発表が行われた。それは、オランダの航空探索・旅行会社「SXC(Space Expedition Corporation)」が提供する民間宇宙旅行「SPACE ADVENTURE(スペース・アドベンチャー)」という夢のようなプロジェクトへ、俳優の岩城滉一氏が挑戦すると発表されたのだ。

「何かあったら星になると、家族に伝言を残した」「地球は青かったと、俺も言いたい」など、独特の発言で会場を沸かせた岩城氏。この話題はすぐに日本中を駆け巡った。

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左:Luminoxインターナショナルセールスマネージャー・Martin Grossenbacher(マーティン・グロッセンバッハー)氏。中:岩城滉一氏。右:SXC社CEO・Michiel Mol(マイケル・モル)氏。

 

■宇宙という完全なる暗闇。

完全な暗闇である宇宙空間においても、正確な計時は不可欠だ。SXC社はそこで、Luminoxのあらゆる暗闇でも光り続け、卓越した視認性を発揮する点に着目。宇宙空間のためのタイムピース開発を要請した。

そして、SXC社の手がける「SPACE ADVENTURE」のパートナーとなったLuminox。彼らが声をかけたのが、長年の愛用者である岩城氏だ。俳優だけでなく、バイクレースや過酷なスポーツへも果敢にチャレンジする姿勢に共感し、このプロジェクトへ直々に誘ったというわけだ。

しかし、岩城氏の前には数々の壁が立ちはだかっていた。なぜなら、「SPACE ADVENTURE」はその名前の通り、単なる宇宙旅行ではなかったのだ。
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■搭乗者は、パイロットとあなただけ。

「SPACE ADVENTURE」最大の特徴は、宇宙船に搭乗するのが、なんとパイロットと挑戦者の2名だけだということ。つまり、挑戦者は副操縦士のような形で搭乗するのだ。

SXC社以外にも民間宇宙旅行の実現を目指す事業は動いているが、パイロットの隣に座り、2名だけで飛行するのは「SPACE ADVENTURE」だけだ。単に楽しいだけの宇宙旅行ではない、一味違う貴重な体験が訪れるだろう。

 

■通常戦闘機のパイロットも、経験がない世界。

宇宙旅行に使用するのは、アメリカのXCOR社のエンジンを搭載した「Lynx(リンクス)」という機体だ。従来の宇宙船とは異なり、機体に搭載された4つのジェットエンジン出力のみで飛行機のように滑走路から離陸。宇宙空間まで一気に上昇し、フライト後は再び滑走路へ着陸する。

コックピットからの視界は、前方、左右、上部がガラス面で構成され、宇宙空間に浮遊しているような感覚を満喫できるデザインだ。

岩城氏が搭乗するのは「Lynx MarkⅠ」。カリフォルニア州ロサンゼルス近くのモハベ空港兼宇宙港(予定)から出発する。

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機体は長い滑走路を凄まじいスピードで加速し、離陸すると急勾配に上昇。その後1分以内に音速に達し、マッハ2という通常戦闘機パイロットでさえ経験することのない世界へ至る。

宇宙の縁である高度60kmに到達するとエンジンを止め、機体のガラス面で構成されたキャノピーを通して、広大な無音の世界に浮かぶ地球を無重力状態で鑑賞する。

3~4分ほど宇宙空間に滞在した後、機体は急激に加速し地球への帰還を始める。そして、減速するときには数十秒の間、通常戦闘機パイロットのみが体験する約4Gの世界が訪れる。さらに、全風景を堪能しながらの数十分のグライディング・フライトを経てモハベ空港兼宇宙港(予定)へ着陸。全飛行時間約45分、夢の民間宇宙旅行の工程である。

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(次回へ続く)

SPACE ADVENTURE ~俳優・岩城滉一の挑戦~

2014.03.17(mon):①日本初の芸能人として民間宇宙旅行へ。

2014.03.24(mon):②民間宇宙旅行、成功のカギ。

 

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